はっせーは悪くない話
こんにちわ。
初めまして出来な杉くんと申します。
22歳社畜の不出来な大人が物書きしてみたい!と思ってブログ始めました
出来な杉くんの自己満凸凹人生の話や思想については今後織り交ぜていけたらいいと思っていますが今回はいわゆる初投稿ですので軽い内容で終わりたいなと思っています。
それはいつもの通勤電車の中で起きました。
『絶対はっせーがイジったせいだ。』
私は社畜ですので毎日疲れています。やっと座れた電車で眠っていたのか意識を落としていたのかわかりませんがそんな声が聞こえてきました。
余談ですがサラリーマンの方達って電車の中で座ってても立っててもよく目を閉じていますよね。
あれって寝てるわけじゃないと思うんですよね
僕の経験上「なにもしたくないから」なんですよね。
極力、外界からの情報をシャットアウトしひたすらに時が経つのを待っているのです。
朝の通勤はエネルギーを使う気力がない。これから起きるストレスと体力使用の想像をしてしまい脳がやる気を失ってしまい、携帯をイジることさえしたくなくなってしまうのです。
全員がそうだとは思いませんが少なくとも私はそうです。
サラリーマンがたどり着くのは皆、瞑想です。
話が戻りまして、そんな状態の私にはっせーの悪口が聞こえてきました。
目を開けると私は小学生の大群に囲まれていました。
私の左に座っている少年がリュックについたダイヤル式の鍵をガチャガチャとイジっています。
どうやらこの少年は鍵が開かなくなってしまい困っているようです。
周りに集まる小学生が言います。
『壊れたんじゃないの?』
『番号が違うんじゃない?』
開かない少年『絶対はっせーがやった』
『さっきトイレの時に預けたんだ』
ほう。なるほど。
たぶんこいつらは遠足かなにかでわざわざ電車に乗ってリュックを背負って出掛けてるんだなと思った。
私は絶対席は譲らんぞ。
これから遊びに行くし希望溢れた未来もあるような元気な子供には絶対に譲らないと強く誓っていた。
そこで頭の良さそうな少年が一言
『iPhoneのロックみたいに何回か間違えると開かなくなるんじゃない?』
うわ。すげえ
こいつまだガキなのにそんなこと知ってるんだ。これも時代か〜〜とか思ったけどダイヤル式でそれは流石にないと秒で思い直した。
その間、問題に直面してる少年は焦りながら不機嫌になりながら『はっせーにいじられた(怒)』と呟いています。
そこで横に立って見ていた先生が言いました。
『はっせーが触ったとしてもそのダイヤルナンバーの変え方はわからないと思うよ。だからはっせーじゃないと思うよ。』
同意。
さすが大人。そう、はっせーではない間違いない。話を聞いただけでわかる。
はっせーらしき人物は不満そうな心配そうな顔で周りをウロウロしている
可哀想に君のせいではないのに。
それでも開かない少年は絶対はっせーのせいだと電車を降りるまで言い続けていた
開かない少年とはっせーは仲直りできるだろうか?遠足を楽しめただろうか?
それは難しいだろう
無知ゆえに少年達は疑心暗鬼しながら悲しみ怒るのだろう開かない少年もはっせーも。
はっせーは悪者にされ自分のせいかも知れないと思いながら、開かない少年ははっせーに怒りを抱きながら荷物を取り出すこともままならないまま遠足をやり過ごすのだろう。
これが経験と知識のある大人ならはっせーが悪くないことはすぐ理解できるだろう。
『うわー開かなくなったわ〜』
『なにやってんだよお前w』
で、終わる
しかし無知ゆえに恨み、悲しみ、今後の不仲に繋がってしまうかもしれませんね。
きっとこういうことって世の中にいっぱいあると思うんですよね。
無知ゆえに、知識がないゆえに、知らなかっただけで起こる悲劇みたいな
無知は怖いですね